ワイルドナイツナイツ層の厚さと若手選手が光る一戦【スクラムトライ密着リポート】
NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1第4節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年1月10日(土)14:30 K.O. 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場(埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ VS 静岡ブルーレヴズ
目下三連勝中の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉)はホーム2戦目となる今回、静岡ブルーレヴズ(以下、静岡)を迎えて新年の初戦となった。
この時期にとっては本当に貴重な穏やかな天気の熊谷に7,567人の来場者が熊谷ラグビー場に集まった。
南広場では、多くのファンと、今回は宮崎県のPRブースに埼玉県警やスポンサー企業の車両の展示と、チアダンススクールRaporaのパフォーマンスに合わせて30店を超える出店も試合前のファンの気持ちを盛り上げていた。
そして初企画、今回のF.O.M.(ファン・オブ・ザ・マッチ)は、オリジナルなロンTで応援のこのグループです。
選手の似顔絵がとてもかわいらしかったです。

今節の対戦は、リーグ現在1位の埼玉と、スクラムに定評がある過去5戦3勝2敗の成績と昨シーズンも大きな壁となった静岡(現在リーグ7位)との対戦。
そして今節の注目としては、昨年得点王 埼玉SO山沢京平の今季初スタメンに注目が集まる。
静岡SOサム・グリーンのキックからキックオフ、試合の動きだしは前半2分埼玉WTBマリカ・コロインベテからのパスを受けた埼玉WBT竹山晃輝がランニングからのキックで静岡のディフェンス裏に出したボールをSOサム・グリーンと競り合いトライゾーンへ、残念ながらTMO判定にてノートライに。
そして、その後静岡のノックフォアードでスクラムからの展開、フェーズを繰り返したSO山沢京平からのキックで前線に送ったボールを埼玉CTBヴィンス・アソからWTBマリカ・コロインベテとパスを繋ぎ前半6分埼玉FLベン・ガンターの左サイドへのトライを決めて先制となった。
今季初となるSO山沢京平のコンバージョンキックは残念ながら決まらずの5-0となった。

その後静岡のトライキャンセルの場面を経て、前半22分「セミトレイラー」の愛称の静岡CTBセミ・ラドラドラのトライとSOサム・グリーンのコンバージョンを経て5-7に。
そして埼玉の追加点は、25分静岡のペナルティーからショットを選択、敵陣15m付近でのペナルティーゴールをSO山沢京平が決めて8-7へ、そして静岡も追いかける如くにオフフィートの反則から27分、SOサム・グリーンがショットを選択し8ー10で再度逆転を許す。
※オフフィート:プレーヤーが足以外の体の部分が地面についている、または地面にいるプレーヤーに支えられている状態を指し、この状態でプレーに関与すると反則となります。
前半終了間際の39分埼玉の攻撃からインターセプトした静岡FLヴェティ・トゥポウからの静岡WTB奥村翔へパスを受け50mを激走してのトライ、コンバージョンキックも決め静岡が8-15とリードをして前半を折り返した。
前半を振り返ると両チームとも反則は6ずつと試合の白熱ぶりが深く感じられた。
注目のSO山沢京平もキックは精度を欠いたが、持ち味の得点に絡む足技は持ち味として発揮していた。
そして後半、ワイルドナイツショーの開幕でした、これぞワイルドナイツと言わんばかりの、しっかり守って、しっかり攻めて、しっかり決めるプレーが目立った。
だが、後半3分静岡は強みのスクラムでコラプシングの反則を誘いショットを選択、キックはSOサム・グリーンだったがPGを失敗。
展開としては、ワイルドナイツの守りの速さ、ジワジワ自陣を広げる攻めの強さは相手へのプレッシャーとして対応を鈍らせ、後半9分 静岡LOマリー・ダグラスのハイタックルでイエローカード(10分間の一時退場)を誘った。
その直後、後半10分静岡のブレイクダウンを突破した埼玉PRリサラ・フィナウがラックからディフェンスの上を超えてのトライを決め13-15、そしてSO山沢京平のコンバージョンキック成功で15-15の同点へ。

埼玉の持ち味はまだまだ続き、後半15分メインスタンド側からのラインアウト、逆サイドへの流れるようなパス回しからライン際をサイクロンことWTBマリカ・コロインベテの激走をサポートしていた、今回素晴らしい試合運びを見せている埼玉SH李 錦寿がパスを受けリーグワン初トライで20-15と逆転。

まだまだ続く埼玉トライショー、静岡ボールのラインアウトからトライゾーン手前のラックから静岡SH北村瞬太郎のキックを埼玉途中交代の埼玉LOリアム・ミッチェルがチャージダウン、そのままトライゾーンへトライで15-25。

後半22分にもペナルティーからのラインアウトでチャンスをしっかり活かし、数フェーズを経て右サイドに展開していた埼玉FLラクラン・ボーシェーへSO山沢京平のロングパスを受けトライ30ー15に。
コンバージョンキックはWTB竹山晃輝が変わるが失敗

後半最後の選手交代で埼玉1年目の埼玉BK谷口宜顕がリーグワン初キャップとなり、埼玉FW佐藤健次がFLの起用とマルチな起用を金沢采配として見せた。
メンバー交代直後、スクラムからラックそして出たボールをキックした静岡のボールをバックスタンド側10mライン付近でキャッチしたWTB竹山晃輝が40mのキャリーをステップを切りながら疾走してのトライは正にスピードスター、さらに自身にてコンバージョンキックを成功させ37ー15

後半33分埼玉LOジャック・コーネルセンがハイタックルでイエローカードを受け一時退場
後半40分FLヴェティ・トゥポウのバックスタンドセンターライン付近から大きな体とは思えないランからのトライで37-20、コンバージョンキックは静岡FWサネレ・ノハンバが成功させ37-22にてノーサイド。
P.O.M.は、埼玉SH李 錦寿ゲームメイクに初トライに終盤バックスでの守備とマルチプレイヤーとしての才能を発揮1年目とは思えない素晴らしいプレーを見せてくれた。次回にも期待したい。
結果、ワイルドナイツキラー静岡との一戦、緊張感が否めない試合だったが、前半を振り返るとワイルドナイツのペナルティー6は少し目立ったように感じ、静岡CTBセミ・ラドラドラの素晴らしい突破力は流石トレイラーの異名を感じさせた。
またパートナーとしてのFLヴェティ・トゥポウとのコンビは前半のみならず試合のキープレイヤーとして埼玉を悩ませるプレーも多かった。
最も前半の緊張感が伝わったのは33分のヒートアップしたシーンにも見受けられた。
そんな試合の中、流石のワイルドナイツ、エリアマネジメント力が目立ったのは後半のペナルティーの数に反映していると感じた、前半6に対して、後半は4と両チームとも同じ内容になったが、後半の静岡はネガティブな反則が目立ち失点へと繋がったことと、終盤の埼玉3連続トライは完全に静岡の足が止まっていたようにも感じた。特にWTB竹山晃輝の快走のトライは彼の技もあるが静岡の選手は一歩が出ない場面もあった。
また、埼玉にとっては幾つかアニバーサリーマッチとして、SH李 錦寿のリークワン初トライと、BK谷口宜顕のリーグワン初キャップと、なんといっても心強いFW佐藤健次のフランカー起用、突破力のある素晴らしい技術とマルチな才能を発揮してくれた。そして、ハーフバックSH李 錦寿の活躍は、終盤BKもこなす器用さに埼玉の奥深さを感じた。
佐藤、李、両選手のイレギュラーポジションでの起用に至っては、試合後の会見で金沢HCは、「彼らがラグビーをしっかり理解している選手なので問題ないと判断した。」と語っている。
若手とベテランの関係性の良さとして、試合後のインタビューでWTB竹山晃輝が交代で入ったBK谷口宜顕の緊張感を解すためにしっかりと声掛けをしたと語っていた。
ワイルドナイツのバランスは、ベテラン、外国人選手、中堅選手、若手選手共に素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれ、私たちファンを魅了して止まない。
この試合で4連勝となった埼玉、リーグワンも第4節を終え1/12現在の順位は、1位のスピアーズと得失点差で埼玉は2位となった。
次回、1月17日(土)第5節 横浜キャノンイーグルス(リーグ12位)戦
ニッパツ三ッ沢競技場(神奈川県)にて12:00K.O.
まだまだ埼玉の快進撃は続く。
須永公人
スタッフ

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